
サラリーマンで雇用保険に加入していれば、会社を辞めて世界一周を始める前にお金がもらえるの?
会社勤めをしている人は毎月お給料から雇用保険という項目で天引きされている方が多いんじゃないでしょうか?
脱サラするということは、この公的保険の対象になる可能性があります。
せっかく今までしっかり保険料を払ってきたのですから、手当がもらえるなら是非もらいたいですよね。
雇用保険ってなに?
雇用保険とは、仕事が無くなった時に支払われる公的保険のことで、失業手当や再就職手当という名前でハローワークから支払われるお金です。
通常、これらのお金は就職しようという意志を見せたり、実際に就職が決定したりしないと支払われません。
世界一周の旅に出たらその期間、就職活動はできないのであきらめるしかなさそうですが、世界一周中にある事をすればハローワークから再就職手当をもらうことができます。
そのある事とは、『なにか事業をする』です。
この記事では、世界一周の旅に出る前に再就職手当をもらう方法について詳しく解説しています。
お金をもらえると聞くと怪しい感じがしますが、これまで雇用保険に加入して、きちんと保険料を支払っていたのであればお金を受け取る権利があります。
数十万円という大金が手に入る可能性があるので、ぜひ知っておいてほしい内容です。
世界一周の前に雇用保険でお金をもらう方法
再就職手当をもらうための条件
会社を辞めてから世界一周の旅に出る前に、再就職手当をもらうにはたくさんの条件ががあります。
この記事でそのすべてを紹介するのは無理なので、今回の条件に当てはまる人物を設定したいと思います。

- 3年以上同じ会社で勤務
- 雇用保険に加入している正社員
- 世界一周したくて会社を辞めます
- 世界一周中にブログで稼ぎます
この人は個人事業主として開業し、その事業を1年以上続ける必要があります。
再就職手当を受け取るための手順

会社を辞めるところから再就職手当をもらうための手順を順番に見ていきましょう。
- 会社に退職願を提出
- 離職票をハローワークに提出
- 7日間の待機
- 開業届を提出
- 再就職手当の申請
- 事業継続の確認
会社に退職願を提出
まずは、会社に「退職願」を提出して、退職する意思を伝えます。
自分の都合でいきなりやめると言っても、引き継ぎや借りているものを返却したりなどいろいろとやることがあって急にやめることはできないので、あらかじめ勤め先の就労規則に書いてある期日までに提出するようにしましょう。
法律では14日前までとなっていますが、無用なトラブルと防ぐために勤め先の規則に従うのが無難です。
離職票をハローワークに提出
正式に退社すると元の勤め先から離職票が発行されるので、受け取ったらすぐにハローワークに行き提出しましょう。
再就職手当でもらえる金額は本来失業保険がもらえる期間の残りの日数で金額が変わります。
さらに、再就職手当をもらうには最速でも2か月ほどの期間がかかってしまいます。
旅立ちの日が遅れてしまうので、できるだけ早くハローワークに行くようにしましょう。
離職票を提出すると、その日に雇用保険の説明会の日にちを指定され、そこで必要な書類がわたさらます。
7日間の待機期間
ハローワークに離職票を提出してから7日間になにか仕事をしてしまうと失業者として認められず、再就職手当をもらうことができません。
この間はなにもお金を稼ぐような行動はせずにじっとしていた方がよさそうです。
開業届を提出
税務署に開業届を提出します。
個人事業を始める人が再就職手当をもらおうとする場合、7日間の待機期間のさらに一か月先に事業を開始する必要があります。
はじめてハローワークに行った日から7日間+1か月後に開業届を提出しないともらう権利がなってしまうので注意が必要です。
再就職手当の申請
ハローワークに事業を始める意志を伝えると、再就職手当を給付してよいか審査するために書類を提出するように言われます。
その書類とは『1年以上業務を続けられることを証明できる書類』です。
世界一周中にできる事業でこれを証明するのはかなり難しいです。
この書類で通常認められるものは
- 1年以上の契約が約束された書類
- 1年以上のオフィスの借用書
- 直近2~3か月の報酬の実績画面のプリントアウト
などです。
世界一周中にブログなどで稼ぐ場合、契約書を交わすことはほとんどなく、当然オフィスも借りません。
また、レンタルサーバーを契約した画面のプリントアウトや、ブログのホーム画面のプリントアウトなども審査の対象になるようです。
この審査に通るかどうかは担当している人や地域によってかなり変わるようなので、思い当たる書類をできるだけたくさん用意して提出すると良いみたいです。
すでに稼いでいる実績があれば1年以上続けられると認められやすいようです。
世界一周に出るまでに副業で実績を出すのが一番良さそうですね。
事業継続の確認
申請してから審査に通ると1か月ほど経った頃にハローワークから事業を継続しているか確認の電話がきます。
事業を継続していることを伝えると後日通知が届き、再就職手当が振り込まれます。
その後も1年間は定期的にハローワークから事業を続けているか確認の電話が来ることがあります。
今回の例では海外で活動するので、電話は受けられないということをしっかりと伝えておく必要がありそうですね。
まとめ
今回の記事は結構な金額のお金が絡むだけに少し難しい内容になってしまいました。
要点だけサクッとまとめておきたいと思います。
- 世界一周する時は事業でブログをすると再就職手当がもらえる可能性がある
- 再就職手当は数十万円になることもある
- 開業届は7日の待機期間+1か月後に提出
- 事業を1年以上継続することを証明する
- 海外で活動することを伝える
知っていて手続きをすれば金銭的に得することが山ほどあります。
しかしこれらを振り返ってみてみると、雇用保険で再就職手当をもらうことのデメリットも見えてきます。
再就職手当をもらうデメリット
- 手続きに時間が掛かり旅立ちが2か月以上遅れる
- 手続きが多く面倒
- 事業として認められずもらえない可能性がある
これらのデメリットと受給できる金額を考えて、自分にとって一番良い選択をしていきたいですね。
いろいろと書いてきましたが、こういう制度がある事を知っておいて、いざ会社を辞めたら、ハローワークに直接相談するのが一番確実です。
問い合わせれば職員の方がていねいに対応してくれるはずです。
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