米国株ETFの【SPYD】って高配当が期待できていいっていうけど、どんな業種で構成されてるの?
長所とか弱点はどんな感じ?
米国株ETFの中身がどんな業種で構成されているかよく分かりませんよね。
そこで、この記事では【SPYD】を構成する業種の割合と、そこから見えてくる長所や弱点について書いていきたいと思います。
実は、構成している銘柄は頻繁に入れ替わっているので、あまり気にしなくてよかったりします。
私も実際SPYDに投資をしていて、とても優秀な米国株ETFなので、投資を検討している方の参考になればと思います。
米国高配当ETF【SPYD】の中身から見る長所と弱点について
情報は2020年3月時点のものです。
SPYDの基本情報
SPYDとは、S&P500指数ののなかで、配当利回りが高い上位80名柄で構成されています。
S&P500高配当指数に連動することを目指して運用されています。
運用 | ステートストリート社 |
設立 | 2015年 |
総資産額 | 約2000億円 |
信託報酬 | 0.07% |
配当利回り | 2020年3月時点で7%前後 ※ コロナショックでの暴落以前は4~5% |
配当スケジュール | 3月・6月・9月・12月 (年4回) |
リバランス | 1月・7月 (年2回) |
投資スタイル | 均等加重平均型 |
設立は2015年と最近できたETFで、歴史がまだ浅いんですね。
純資産額は2000億円と米国株ETFの中で見ると少なく見えますが、日本国内の投資信託の資産と比較してみればTOP20と肩を並べるほど十分な資産があることがわかります。
信託報酬とは、このETFを運用するために支払う費用ですが、0.07%はとても魅力的な安さです。
配当利回りは2020年3月現在では、コロナウィルスの感染拡大と原油の価格が下がったことから、それにともない、米国株も売りに売られて株安になったことから、驚異の7%前後となっています。
SPYDを構成している中身、セクター割合
SPYDは均等加重平均という投資法で資金を各銘柄に同じ割合で振り分けています。
80銘柄に投資しているので、1銘柄ごとに資金の1.25%が振り分けられますが、これは各企業ごとに振り分けているということなので、業種は偏りが出てきます。
それに、株価は常に変動していくため、はじめに均等に振り分けた資金は株価の変動によって、偏りがが出てきてしまいます。
その偏りを調整したり、業績が悪くなったりした銘柄を入れ替えて、バランスを整えるリバランスが年に2回あります。
セクター割合
どんな業種にどんな割合で資金を振り分けているか見てみると不動産や一般消費財、エネルギーに偏っているのがわかります。
SPYDのセクター割合を「ユニーク」と表現することがあるようですが、現実には、『S&P500高配当指数に連動させることと、高配当を維持すること』というコンセプトために、業種の偏りをあまり気にしていないんですね。
なので、その時々の高配当な業種に偏ってしまいます。
均等加重平均という投資スタイルによってこういった状態になるんですね。
以前には公益セクターが20%を越えていたこともあったりします。
とはいえ、80銘柄に投資しているので、分散の効果はしっかり得られますし、
裏を返せば業種の入れ替えを頻繁に行って、高い配当を維持しようとしている事になります。
構成されている主な銘柄としては、たばこの「フィリップモリス」や衣料の「ギャップ」、自動車の「ゼネラルモータース」など有名な企業もありますが、高配当を維持するために、比較的不人気な銘柄も入ってくるので、その辺りは注意しておきたいところです。
不人気といっても、S&P500に選ばれているアメリカの代表的な企業の中での話なので、心配する必要はないでしょう。
SPYDの長所・弱点
ここでは、SPYDの長所と弱点について解説します。
やはり、SPYDの最大のメリットは高配当な事です。
高配当ETFの中でも最高水準で、ファンド設立以来4~5%の配当を維持し続けています。
年2回のリバランスで、減配した銘柄があれば、入れ替えをしてくれるので、高配当株投資で、一番心配な減配リスクを低減してくれます。
そんな風にしっかりと運用してくれるのに、私たちが支払う運用コストである信託報酬は0.07%と激安です。
不動産や自動車などの一般消費財に投資している割合が多いので、株価が景気に左右されやすいです。
景気に左右されやす業種についてはこちらの記事で解説しているので、合わせてお読みください。
≪景気敏感株に気をつけろ!高配当投資で買うときの注意点≫
また、業種に偏りが出やすので、偏っている業種全体の株価が下がってしまうような時には大きな打撃を受けてしまう可能性があります。
そして、2015年に設立とまだ歴史が浅いので、今後株価が上がっていくのか、配当金は増配してくれるのか、など傾向が読みずらい点があります。
これらのことからSPYDは値動きが激しく、比較的リスクリターンの高いETFになります。
とはいえ何度も言いますが、S&P500の中の80銘柄に分散されたETFなので、個別の銘柄の株を買うよりも圧倒的にリスクは小さいです。
まとめ
- SPYDはS&P500の中の高配当な80銘柄に分散されたETF
- 中身は景気敏感な業種が多く、値動きが激しい
- 銘柄の入れ替わりが激しいため、セクター割合も変わりやすい
- リスクリターン割と高め
SPYDのような優良ETFは購入するには銀行の窓口ではなくネット証券で直接購入しなければいけません。
私は楽天証券を利用していますが、SBI証券もおすすめです。
証券口座についての記事があるのでこちらも合わせてお読みください
≪初心者が株式投資を始める時に開設すべき【おすすめ証券口座】3選≫
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