貯金があったら会社辞められるかなぁ…
私はこの夏、13年勤めた会社を辞めました。
会社を辞める事と決めた現時点での私の資産額は1000万円を超えたくらい。
そんな状況で会社を辞める事と貯金額について考えている事を記事にしました。
この記事では
- 資産1000万円で会社を辞めるという事について思う事
- 貯金がいくらあれば会社を辞められるのか
- 会社を辞めるのに本当に必要なもの
をまとめています。
会社を辞める事と貯金額
退職するのに1000万円は多い?少ない?
まず、31歳時点で1000万円という事をどのように感じますか。
別に普通?多い?少ない?それぞれ感想を持つと思います。
2021年1月に金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、貯蓄1,000万円以上の30代の割合は
単身で9.1% 二人以上の世帯で20.4%
ちなみに貯金額の平均は
単身で327万円 二人以上の世帯で591万円
30代のデータですから、突入したばかりの31歳としては平均よりもだいぶ多そうですね。
じゃあ貯金額としては多い金額なのですが、1000万円で会社を辞める決断ができるのかというと、私はまったくできると思いません。
正直、今でも会社をやめるのは怖いです。
それは今より貯金が増えて、仮に2000万円になっても変わらない感情だと思います。
どういうことかというと、1000万円の資産を持っていても生活費が年間250万円掛かっていれば、当然、貯金は4年で無くなってしまいますよね。
年間支出が200万円なら5年、300万円なら3年ちょっとです。
期間に違いはあれど、結局のところ貯金を切り崩しながらし枯渇したら次の仕事を探すというのは同じ事。
しかもいざ次の仕事に着いたら、めちゃめちゃブラックではないけど結構キツくて、給料は下がったし職場には1人かなり鬱陶しいヤツがいる。
これならまだ前の職場の方がマシだった。
辞めなきゃよかった。
なんて事になりかねません。
でも、今の仕事がめちゃめちゃブラックで、毎日過酷な労働の上にサービス残業当たり前、休日も嫌いな上司から呼び出されたり。
なんて状況で体を壊してしまうくらいなら、すぐにでも辞めたほうがいいですよね。
つまり、会社を辞める事と貯金額って実はあんまり関係ない気がします。
会社を辞めるには貯金がいくら必要なのか?
とはいえまったくの貯金ゼロでは辞めた後に生活ができなくなってしまいます。
ではいくらあれば安心して会社を辞められるのかというと、それは
人による
という結論に至りましたが、それでは答えになりません。
私のように一定期間会社勤めをした後に辞める人であれば、3ヶ月分の生活費と突然の入院や車の故障などの突発に備えるお金は欲しいです。
生活費が毎月20万円だとすれば
(毎月の生活費)20万×3ヶ月+(突発対応費)40万円=100万円
くらい
なぜ、3ヶ月なのかというと、自己都合退職した場合に雇用保険を受給できるのが3ヶ月後だからです。
突発対応費が30万円は仮に怪我や病気などで入院が必要になった場合、でも高額医療費支給制度があるので1ヶ月あたり9万程度しかかりません。
しかし、部屋代や食費などは別途に費用が掛かってくるので、その分は少し余分に持っておきたいところ。
事故で車が全損した場合でも、最悪30万円もあれば動く車は買えますよね。
これはあくまで私のような人間の場合ですが、他のケースを考えてみると
- 実家に帰省できる
- 頼る友達がいる
- 車は必要無い
- すぐにバイトをが始める
- 既に会社以外からの収入源がある
などの条件ならばもっと貯金額は少なくてもいいかも知れません。
逆に所帯持ち、要介護者がいるなどの場合はもっと必要になります。
いずれにしても、現在の自分の状況を鑑みて必要金額を導き出す必要があります。
貯金があっても会社を辞めない3つのパターン
会社を辞めるために必要な貯金額は100万円程度あれば良いということが、これまででわかりました。
しかし、ほとんどの人は100万円以上の貯金を持っていても、会社に不満があって文句を言いつつも辞めようとはしません。
それはなぜでしょう。
3つのパターンがあると考えました。
- 実はそのままの方がいい
- 他人の目に縛られる
- 思考が停止している
そのままの方がいいパターン
- 今の職場より給料が減ってマイホームや好きな車を買えなくなる
- 休日が減ったり、残業が増えるなど労働条件が悪化するかのせいがある
- これまで築いてきた人間関係を失う
- 培ってきたスキルが今の職場以外では役に立たない
- 会社を辞めても他にやりたいことがない
一生懸命働いて好きなものを買ったり、限られた休日を有意義に使うこと、これまで世話になった人とのつながりを大事にすることはどれも人生を豊かにするのに必要なものです。
それなら他にやりたいことも無いし、今の仕事は好きじゃ無いけど、このままでもいいかということになります。
変化することはリスクがあるし、こういう風に思ったら色々なものを天秤にかけた結果、今のままの方が良いという選択に至ったということですね。
これなら今のまま勤めるのもいいと思います。
他人の目を気にするパターン
- 仕事を辞めたことで生活が立ち行かなくなり実家に戻ったり、安い車に乗り換えた事をバカにされる
- 誰もがうらやむ企業に勤めている
こういった見栄や世間体が気になってやめられないという人も少なく無いはず。
「いいところに勤めてるね」「ここなら安心だね」などと親や親戚から言われたり、合コンで会社名を出したら女性陣の目の色が変わるなど、優良企業に勤めている人は経験したことがあるかも知れません。
そうなるとやっぱり今のところにいた方がいいかなぁと思いますよね。
本当は辞めたいのにこういったことが理由でやめられないのは問題だと思います。
他人の目を気にして自分の人生を生きられないのですから。
思考停止パターン
- 超ブラックで休みなく働かされていて思考停止、辞めることも考えられない
- そもそも自分にはここしか無いと思い込んでいるので他の選択肢を考えない
思考停止してしまうパターンはいずれにせよ自分で気づくことは難しそうです。
超ブラックで思考停止のパターンは壊れる前に自分で気づくか他の人が気づかせてあげて欲しいですね。
ここしか無いと思っているパターンは生涯そう思い続けられればいいですが、職業人生も長くなっている昨今、どこかで「自分はこのままで良かったのだろうか」と思う時が来そうです。
そう思っても多分自分を納得させる方向で考えるだろうからそれはそれで良さそうです。
実際にはこの3パターンが混ざり合って全部が理由でやめられないというのがほとんどじゃ無いでしょうか?
会社を辞めるのに本当に必要なもの
上記の3パターンの理由が複雑に組み合わさって会社を辞めないわけですが、結局のところ今の状況を変えたくない、変える必要がないというのが、なんだかんだ辞めない理由ですよね。
みんな変化したくないんです。
今、すでに持っているものを捨てたくないんです。
だって今までそれで生きてこられれたわけですから。
人間にはホメオスタシス(生体恒常性)というのが備わっています。
これまでの無事に生き延びられたら、その状況を保ち続けようという機能が自然と働くようになっているんですね。
だから、本当に会社を辞めたいと思ったら、この本能に打ち勝たないといけない。
今、既に手にしているものを捨てる覚悟が必要です。
でもやっぱり怖い。
どうしても怖くて、そんなリスクを冒す勇気が出ないとい思います。
そういう場合はもしかしたら、少し知識が足りていない、知らないだけかも知れません。
例えば
- 自分が転職した時の年収の相場
- 転職できる職業の幅
- 自分で商売をしてお金を生み出す手段
- 最悪、生活に困窮して生活保護を受けるにはどうすれば良いのか
- 生活保護と受ける事になったらいくらくらいもらえるのか
とかですかね。
自分の市場価値や社会のセーフティネットについて詳しくなったら「なんだ、なんとかなりそうだな」って思って、勇気が出て覚悟も決まるかも知れません。
調べておく事にリスクは一切ないので、勉強して知識として身につけておきたいところです。
他にも、自分の生活費をできるだけ下げて、最低限いくらあれば満足した生活を送れるのかといったことを把握することで、収入が下がっても問題なかったということがわかるかも知れません。
やめなければいけない時がヤバイ
人生はいろいろあります。
- 会社が倒産
- 急に親の介護が必要になった
- 転勤を命じられたが事情があって対応できない
- 修復困難なほど人間関係の悪化
- 犯罪に加担してしまう
など、突然災難が降りかかり、会社を辞めなければいけなくなることも…
辞めるか辞めないかは個人の自由でいいですが、現実には辞めざるおえない状況に陥ることもあります。
「そんなことありえない」「辞める気など微塵もない」と職を失った時のことを考えておかないは問題だと思います。
そんな人に限って「こんなはずじゃなかった」と後悔してもするものです。
だって想定して準備している人は「こんなはずじゃ」なんて言わないですよ。
仕事を辞めるつもりはなくても、知識をつけておくことは必須ですね。
まとめ
- 貯金額が増えても会社を辞める理由にはならない
- 会社を辞める時の貯金額は100万円もあれば十分
- なんだかんだ変化が嫌で辞められない
- 会社を辞めるのに本当に必要なのは覚悟
- 覚悟をするためには知識が必要
- 辞める気はなくても知識は必要
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