10月の相場が終了しました。
毎月恒例の各種相場の状況をチェックしていきたいと思います。
この記事では、各種相場の雑感や注目のニュースについてまとめています。
記事を書いている私は、サラリーマンをしながら日本の個別株や米国ETFを中心に現在800万円ほど運用している兼業投資家です。
詳しくはプロフィールを見ていただければと思います。
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2021年10月 相場状況チェック
※記事の画像は10月2日時点です。
日経平均は急落から反発
日経平均は岸田政権誕生をきっかけに急落、「岸田ショック」と呼ばれましたが、相場が急騰した菅政権退陣ニュース前の安値付近で反発しました。
現在は半値ほど戻したところでヨコヨコになっています。
10月14日に岸田新首相は衆議院を解散し、31日投開票で選挙を行う意向を固めました。
選挙結果が出るまでは様子見しようという投資家心理から10月下旬は落ち着いた相場でした。
S&P500は回復
先月初めから下落していた米国の大型株の指数S&P500ですが、今月は月初こそ少し揉み合ったものの中旬からはきれいな上昇を見せ、見事に最高値を更新しました。
11月のFOMCでテーパリングが正式に発表されると予想されていて不安材料はありますが、各企業の決算発表が堅調だった為買いが進んだようです。
米国債長期金利は乱高下
先月急騰した米10年債利回りは10月中旬まで上昇を続け、一時1.7%超えました。
そこからは大きく下落し現在は1.5%付近で推移しています。
今後のテーパリングでさらに債券が売られ金利上昇が続くというのが一般的な見方のようです。
しかし、インフレ懸念や折込済みで実際の利上げまで読めない状況だと思っています。
いずれにしても各種アセットに対して最も重要な指標なので要注目です。
ドル円は円安加速
ドル円は先月に引き続き、米国債の金利上昇に合わせてドルが買われ急騰しました。
一時114円50銭を超えましたが、今は押し目の形を作り調整局面になっています。
目先では調整が続き多少円高、もしくはヨコヨコになるかもしれませんが、FRBの利上げを控えているので長期的には円安が続いていくのではないかと思っています。
GOLDはジリ上げ
GOLDの価格は10月に入ってから少しずつ安値を切り上げています。
落ち着いた値動きになっていますが、インフレと利上げの懸念が戦っているように見えます。
素直に行けば利上げでGOLD価格は下がるのがセオリーですが、金融緩和でのマネーサプライ上昇、失業者の溢れている現在の状況を考えれば買われてもおかしくないと思います。
大きく動いてからポートフォリオの割合を一定に調整するようにローテーションしていこうと思います。
ビットコイン急騰
ビットコインは今月急騰しました。
ドル建てで最高値は更新しませんでしたが、円建てでは為替の影響で最高値更新とおなりました。
上昇の理由としてはビットコインの先物ETFが取り扱いを承認されたことが大きいようです。
これにより、今まで暗号資産への投資へ不信感を持っていた人々の参入が考えられます。
しかし、先物に連動するETFなので、値動きの激しいビットコインは現物価格と大きく乖離する恐れがあります。
その懸念があるので、やはり本当に待ち望まれているのは現物に連動するETFだと思います。
まとめ
米国株はテーパリングを控えているにもかかわらず力強い値動きでした。
その他の相場は先行き不透明感から不安定な値動きでした。
今後の選挙の結果やFRBの動向に注視しつつ、今は大きな動きを取らずに現金を厚めに構えておきたいと思います。
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