
イスラエルに行ってみたいなぁ。。。
どんな国なんだろう?
イスラエルはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地とされているエルサレムを有する国で、私が世界一周で最も行きたい国のひとつです。
またイスラエルといえば「パレスチナ」という言葉をイメージする人も多いんじゃないでしょうか?
これはこの国の抱える大きな問題です。
宗教的な面で非常に興味深い国ですが、訪問するとなると気をつける事がたくさんあります。
この記事では、バックパッカーがイスラエルに行く際にあらかじめ知っておきたい情報
- イスラエルの基本情報
- 物価や交通、宿泊、食事などについて
- 絶対に見ておきたい場所
- この国の抱える事情
- 訪問する際の注意点
などについてまとめています。
訪問する前にざっくりと予習できる内容になっています。
イスラエルってどんな国?【旅の情報まとめ】
イスラエルの基本情報

- 国名:イスラエル
- 首都:エルサレム
※イスラエルはエルサレムを首都といっているが、他の多くの国はテルアデブを首都としている
- 地理:西に地中海と面し、南にはエジプト、サウジアラビアに面し、北にはレバノン、シリア、イラクなどと国境に面している

- 通貨:新シュケル(1シュケル31.1円※2020年6月時点)

- 言語:ヘブライ語
ありがとう=トダー(תודה)
- 人口:888.4万人
- 気候:北と南で気候が異なる。
- 北側:11月から3月にかけて雨が多く、冬場は最低気温5℃程度と冷え込む
- 南側:1年を通して雨がほとんど降らず砂漠になっている。8月に最も暑きなり40℃を超える日もある
※標高差も大きく気温の変化も激しいので、目的の場所や訪問する時期によって服装を変える必要がある。
ベストシーズンは春にあたる3月~5月か秋にあたる10月
- ビザ:観光ならビザなしで90日まで滞在できる
- 国民性:はっきりとストレートに物事を言う。無駄が嫌い。
- 宗教の割合:(2016年時点)
- ユダヤ教 74.7%
- イスラム教 17.7%
- キリスト教 2.0%
- その他 5.6%
イスラエルの物価
日本よりも高い
- 食費:
- レストランで食事をすると1色2000円弱
- 地元の人が利用するスーパーで買い物をすれば日本と同じくらいの値段で買える
- ミネラルウォーターは1.5Lで220円くらい
レストランなどで外食すると日本よりも高くなってしまうので、スーパーで買い物をして自炊をした方が経済的。
日用品は日本よりも高いことが多いが、野菜などは安く手に入る。
- 宿泊費:
- 複数人で同じ部屋泊まるドミトリー形式で1,500円くらいから
- 普通のホテルに泊まると1人部屋でも7000円以上かかる
宿泊費は東南アジアに比べると非常に高くつきます。
いろいろな方法を駆使して、できるだけ安く泊まれる方法を探しましょう。
宿泊先の見つけ方はこちら
≫世界一周で寝泊りする方法 7つの種類とメリット,デメリット
- 交通費
- タクシーの初乗りは370円くらい※その後1㎞ごとに115円加算
- バスや電車は日本よりも安い
イスラエルの食べ物
続いてイスラエルの食べものついてですが、なんと世間では
「イスラエル料理は存在しない」と言われています。
これはイスラエルが移民が集合することによってできた国なので、まだ建国から70年ほどしか経っていない非常に若い国だからです。
イスラエルで食べられている料理は、移民の母国の料理なので、イスラエルの料理ではないというわけですね。
しかし、イスラエルにも現地の人が好んで食べている料理があるのでご紹介しておきます。
フムス

茹でたひよこ豆に白ごま、オリーブオイル、ニンニク、レモン汁、塩、を加えペースト状にしたものです。
クリームチーズのような味わいと食感で、パンや野菜につけて食べるが一般的です。
イスラエルにはイスラム教徒がたくさんいるので、宗教上の理由で食べてはいけないものが細かく定められています。
フムスはそんな制約をクリアできるので、イスラエル以外にもレバノン、トルコ、ギリシャなどで非常に良く食べられています。
日本でもコストコなどのスーパーで売っていますし、ミキサーやフードプロセッサーがあれば自分で作ることも意外と簡単です。
聖地エルサレムについて
イスラエルはユダヤ教、イスラム教、キリスト教という3つの宗教の聖地とされるエルサレムを有しています。
イスラエルに訪れる目的と言えばここに来ることと言ってまず間違えないでしょう。
エルサレムには、それぞれ宗教にとって非常に重要な場所が密集しています。
- 嘆きの壁(ユダヤ教の聖地)

ユダヤ人にとって神に最も近いとされる神殿であるエルサレム神殿が西暦70年にローマ軍によって破壊されました。
この破壊行為に深く悲しみ嘆いたことから、嘆きの壁と呼ばれています。
今でもたくさんユダヤ人がこの地をおとずれ祈りを捧げています。
- 岩のドーム(イスラム教の聖地)

最後の預言者「ムハンマド」が天に旅立ったとされる場所。
預言者とは唯一神(アッラー)の言葉を伝える人のことで、ムハンマドは神の声が聞こえるということでカリスマ的存在でした。
アブラハム(イスラム教・ユダヤ教・キリスト教の祖)の岩と呼ばれる聖なる岩を祀(まつ)っています。
- 聖墳墓教会(せいふんぼきょうかい)(キリスト教の聖地)

キリストの墓がある場所。
イエスは死刑にする権限をもつ提督に尋問をうけ、死刑になるだけの根拠を持たないと判断されましたが、ユダヤ教指導者に扇動された民衆が強烈に死刑を求めていたため、民衆の意見に沿って死刑判決となりました。
イエスは死の3日後に復活し、40日間にわたって弟子たちに神の国の教えや広め、オリーブ山から昇天したので遺体はありません。
パレスチナ問題について

このイスラエルという国は、パレスチナ問題というとても大きな問題を抱えています。
テレビのニュースなどで目にしたことがある方も多いかもしれません。
パレスチナ問題は、古くは3000年ほど前から現在まで続くアラブ人とユダヤ人のイスラエルの中にあるパレスチナの地をめぐる長い年月続く問題です。
この問題について記事を書こうとするとものすごく長くなってしまいそうですが、イスラエルを訪れる際にこの問題を知らないわけにはいきません。
そこで、本当に簡単に概要をまとめておきたいと思います。
パレスチナ問題の概要
3000年ほど前まではユダヤ人がイスラエル王国としてこの地を治めていました。
※イスラエル王国はユダヤ教
しかし1000年前ごろに、ローマ帝国から攻められ占領されて、ユダヤ人は世界中に散らばってしまいます。
※ローマ帝国はキリスト教
そして、聖地エルサレムをめぐる争いを繰り返しながら第一次世界大戦までオスマン帝国(トルコ)がこの一帯を統治していました。
※オスマン帝国はイスラム教の国でアラブ系
争いを繰り返したために、お互いがいがみ合っています。
そして、第一次世界大戦の戦略の為にこの争いをイギリスが利用し、アラブ人とユダヤ人と世界大戦の仲間だったフランス、ロシアに都合よく「戦争に買ったらこの土地を譲る」と言いました。
しかし、戦争に勝利したあとは収集がつかないので、とりあえずイギリスが第二次世界大戦まで統治していました。
そして、第二次世界大戦が起こりドイツでユダヤ人が虐殺されました。
逆上したユダヤ人は各地でテロを起こすことでイスラエルの土地はユダヤ人ものだと主張しました。
過激なテロが国際的な問題になり、国連が問題を解決するために「いい感じに分割しましょうという」と提案をしましたが、アラブ人が嫌だと言ったので中東戦争になりました。
イスラエル(ユダヤ)VS中東の国々(アラブ)という構図になります。
国連のリーダーはアメリカです。
そのアメリカの経済はユダヤ人の大富豪たちによって支えられているので、アメリカがイスラエルのバックについたことで、イスラエルが中東戦争に勝利します。
ユダヤ人がパレスチナの地を2000年ぶりに取り戻しましたが、今度はアラブ人がテロを起こしパレスチナの返還を求めます。
このテロがあまりにも過激だったので、イスラエルはパレスチナの土地を少しだけ返還することになりました。
アラブの人はちょっとしか返ってこないことを不服に思っているので、いまだに現在ももめているといった状態です。
現在では返還された土地には高いフェンスで覆われ、「パレスチナ自治区」としてパレスチナに住む人がおかしな行動をとらないかと厳重に見張られています。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの本にわかりやすく書いてあるので興味があれば読んでみて下さい。
イスラエルを訪問する際の注意点
上記で見てきたようにとても緊迫した状態です。
その為、イスラエルは世界でいちばん入国審査が厳しいとも言われています。
パレスチナ自治区に行くということを知らせると、色々と質問をされて入国に手こずる可能性があります。
また、イスラエルへの渡航歴があると周辺の中東諸国への入国ができなくなる可能性があるので注意しましょう。
街中では普通にライフルを持って警備している人がいたりするので、怖いと感じることがあるかもしれません。
しかし私たちは訪問する際にできることは、他の諸外国と同様に無やみに危険地帯に行ったり、夜の外出を避けるなどの基本的なことになります。
また、聖地エルサレムではそれぞれの宗教で教徒の人々が真剣に祈りをささげています。
彼らの行為を邪魔するようなことは絶対に無いように注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私はイスラエルという国やパレスチナ問題について
「ニュースでよく聞くけどなんとなく危ないんだろうなぁ」
という感じで、あまり深く気にしたことがありませんでした。
しかし、私の世界一周のコンセプトとして世界の現状を自分の目で見るというものがあります。
そう考えた時に世界が抱える問題として絶対に外すことができない土地だと考えています。
実際に行って自分の目でパレスチナ問題を目の当たりにしたり、そこに住む人々を見た時に、またきっと感じるものがあると思います。
世界一周の旅では、そんな実際に見て感じたことを伝えていけたらいいなぁと思っています。
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