海外で仏教を信仰している国ってどこかなぁ?
行くときに気をつけることある?
私たち日本人にもなじみ深い仏教ですが、海外にも強く信仰している国がたくさんあります。
海外で仏教を信仰している国々では、日本よりもマナーや礼儀について厳しいイメージはありませんか?
この記事では、日本以外で仏教を信仰している国と気を付けるべきマナーや礼儀についてまとめてあります。
海外旅行などでこれらの国々を訪問する時に知っておいた方が良い知識になります。
お坊さんに怒られずに済むようになります。
仏教を信仰している国々とマナーや礼儀【タブー】
仏教ってそもそも何?
まずは仏教について、簡単におさらいしておきましょう。
- 今から約2500年前にできた
- お釈迦様の教えが広がったもの
- 世界3大宗教の一角
- 信仰者は世界で4億人
仏教とは、今から約2500年ほど前にインドでお釈迦さまの教えが広がったもので、アジアの国々を通じて日本に伝わりました。
今ではキリスト教、イスラム教に世界3大宗教の一つに数えられています。
信仰者は世界で4億人くらいです。
ちなみにお釈迦様は、生まれた瞬間に7歩進んで天を指差し
「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)
と言ったそうです。
意味は「すべての人間は生まれながらに平等で、人間にしか果たせない尊い目的がある」
ということです。
よく「自分は何よりも尊くこの世で唯一の存在」という風に勘違いされることがあるので気をつけましょう。
仏教を信仰している国と信仰者の割合
仏教はインドでできてアジアの国に広がってきました。
仏教を信仰している国と、国民に対する割合を見ていきましょう。
仏教を信仰している国 | 仏教徒の割合 | 仏教徒の人口 |
カンボジア | 97% | 1570万人 |
タイ | 94% | 6775万人 |
ミャンマー | 90% | 4633万人 |
ブータン | 75% | 56万人 |
スリランカ | 70% | 1517万人 |
ラオス | 70% | 494万人 |
モンゴル | 55% | 174万人 |
韓国 | 23% | 1187万人 |
中国 | 18% | 2億5000万人 |
ベトナム | 12% | 1146万人 |
インド | 0.8% | 1000万人 |
仏教徒の割合は国全体でどれだけ熱心に信仰されているかというバロメータになります。
国民の大半が仏教徒である、カンボジア、タイ、ミャンマーあたりの信仰心は非常に強く、訪問する時には仏教の礼儀を重んじた方がよさそうです。
タイやカンボジアなどの熱心な仏教国と近い位置にある、ベトナムの仏教徒の割合が少ないのが意外ですね。
注目したいのが仏教の発祥の地であるインドです。
割合は0.8%と100人に1人も信仰している人はいません。
総人口が13億5000万いるので、仏教徒は0.8%でも1000万人ほどいることになりますが、インドで仏教徒はかなり珍しいということになります。
仏教国でのマナーや礼儀
熱心な仏教信仰をしている国を訪問する際に注意することや、礼儀作法についてみていきましょう。
寺院観光では肌の露出を控える
仏教信仰が強い国では、お寺などがメインの観光地になることが多いです。
お寺などを観光する場合は、男性も女性もタンクトップやキャミソール、ミニスカートなど、肩や太ももが露出した格好は控えましょう。
また、汚れた服装やダメージの入ったデニムもNGです。
このような格好で現地に行っても、観光を断られてしまいます。
タイやカンボジアなど気温の高い地域が多いですが、長袖の服を用意しておきましょう。
女性は僧侶に触れてはいけない
女性は僧侶の体や衣服、持ち物に直接触れてはいけません。
寺院だけでなく街中で出会ったときにも触れないように注意しましょう。
僧侶はバスなどの公共の乗り物を普通に利用しています。
僧侶に物を渡すときは、僧侶が持っている布の上においたり、鉢に入れて渡しましょう。
足の裏を見せない
参拝の時は原則として裸足になります。
靴や靴下は脱ぎやすいものを履いていった方が良いでしょう。
ここで注意したいのが、仏教では足の裏は不浄とされているということです。
仏像や僧侶だけでなく、足の裏を見せないように気をつけましょう。
仏像よりも高い位置に立たない
仏像よりも高い位置に立つことは禁じられています。
観光地には低い位置にある仏像もあるので、近づくときには姿勢を低くして頭が仏像よりも低い位置になるようにしましょう。
頭を撫でない
仏教では、頭は神聖な部分です。
頭を撫でられるのは屈辱的な行為になります。
小さい子供などでは例外になることがありますが、仏教国以外にも頭を撫でられるのを嫌う地域は多いので、むやみに頭に触らないようにしましょう。
殺生はタブー
仏教ではむやみに生き物を殺してはいけないという教えがあります。
蚊など害虫やネズミなど、生活に悪影響を及ぼす生き物の駆除することはしかたないとされていますが、むやみに人前で殺さないように注意する必要があります。
まとめ
仏教は私たちの生活にもなじみ深く、お盆や墓参りなどは習慣として根付いています。
私たち現代の日本人の感覚からするとこういった季節の行事であったり、誰かが無くなった時のお葬式などがないとあまり意識しないかもしれません。
普段は「ご先祖様を大切にしましょう」というくらいの感覚で仏教に接していますが、信仰心の強い国では、仏像に向かって熱心にお祈りしている姿が見受けられます。
信仰の感覚を持たない人には一見不思議に感じるかも知れませんが、こういった国の習慣や文化を感じ取って、自分たちとの違いを考えることが世界に目を向けることの大きな意味になりそうですね。
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