私は1年半ほど前からに禁煙を始め、禁煙外来やニコチンパッチを使用せず、自力でタバコをやめることに成功したのでどのようにしてやめたか、などを記事にしていきたいと思います。
この記事でわかること
- タバコを吸っている時から辞めるまでにする行動
- タバコをやめて得た効果、感想(メリット・デメリット)
- 禁煙したら絶対にやってはいけないこと
- 禁煙を始めるあなたへメッセージ
私が禁煙を始めた時、特に「子供が生まれる」とか「結婚する」などの大きな理由がありませんでした。
ただ漠然と「タバコやめた方がいいよなー、値段上がってるし、吸う場所少なくなっているし、まぁ何かきっかけがあったらでいいや」と思っていました。
でも、周りには禁煙に成功している人がいて、「この人意志が強くてすごいなぁ」という風に少しコンプレックスを抱いていました。
そんな風に10年間タバコを吸っていた私がタバコをやめるためにやったことを書いていきたいと思います。
禁煙するためにやったこと
- タバコが吸いたくなるを仕組みを理解する
- 記録に残す
- タバコをやめた未来を想像する
- タバコにライターや灰皿など、関するものを全て捨てる
- タバコを吸いそうな場所に行かないようにする
『1.タバコが吸いたくなるしくみを理解する』ですが、なぜタバコが吸いたくなるというと、タバコから吸引した「ニコチン」が本来脳から分泌されるはずの「アセチルコリン」という神経伝達物質の生成を抑制してしまうんですね。
だから、継続的に「アセチルコリン」の代わりに「ニコチン」を摂取しないと、うまく神経伝達できず、ソワソワしたり、イライラしたりするようになります。
しかし、この「アセチルコリン」は「ニコチン」の摂取をやめてから、3日~4日で通常どおり生成されるようになるんですね。
だから、禁煙を始めて最初の4日を乗り切ってしまえば、脳内物質の生成は、もう非喫煙者と同じと思っていいということです。
その後に吸いたくなる気持ちは習慣のせいなので、その習慣をどうやって抜いていくかということになります。
そのために、禁煙を始めた瞬間から『2.記録を残す』ようにします。
私はその為に禁煙ノートというアプリを使いましが、時間を記録できるアプリならなんでもいいです。
記録を始めたら「辛いのは初めの4日だけ」と心の中で唱え続けます。そして、4日を過ぎたら「もう禁煙は成功している、後は習慣を抜くだけ」という風に自分に言い聞かせます。
もし、それでもタバコが吸いたくなったら、3『.タバコをやめた未来を想像する』でこの次に書きますが、タバコをやめた時に得られるものを想像したり、反対に喫煙を再開してしまった時に自分を卑下してしまう姿を想像すると、「吸わないでおこう」という気持ちになります。
ちなみに私の場合、ポジティブなイメージよりもネガティブなイメージをする方が、タバコを吸いたくなる気持ちがおさまりました。
そして時間が経つと、初めは四六時中タバコの事を考えていたのに、だんだんと考えなくなります。2週間もすれば「あっ、タバコのこと忘れてた」なんて思い出すくらいになっていました。
この状態をキープするために『4.タバコにライターや灰皿など、関するものを全て捨てる』と『5.タバコを吸いそうな場所に行かないようにする』を実践します。
残っているタバコはもちろん、ライターや灰皿など、喫煙のために必要なものはすべて捨てます。やはり吸える状況があると吸ってしまいますから。^^;
もう一つ、周囲に禁煙していることがわかると勧めてくる人がいます。実際に私も勧められましたが、吸いたい気持ちがありますから誘惑に負けてしまわないように、そういった場所には近づかないようにした方が良いと思います。
あと、よくタバコの代わりにガムや飴、パッチを使いたくなるかと思いますが、使用は控えた方がいいと思います。理由は、「ニコチン」入りのガムやパッチはそもそも「ニコチン」が入っているので、「アセチルコリン」が通常通り生成されるのが抑制してしまうのと、吸いたくなった時に飴やガムを噛むのも習慣を抜けにくくしてしまうからです。
どうしても口が寂しくなったとき、私は冷たい水を飲んでいました。これが一番ソワソワ感を抑えてくれたのでお勧めします。
以上が実践した内容で、私はこれで1年半以上禁煙を継続しています。
では、私がタバコをやめたメリット・デメリットを見ていきましょう。
タバコをやめたメリット
- においに敏感になった
- 時間が増えた
- 拘束が平気になる
- お金が節約できた
- 健康に気を使うようになった
- よく眠れるようになった
- 歯をきれいに保つようになった
- 歯周病がなくなった
- メンタルが安定した
タバコをやめたデメリット
- コミュニティーを一つ失った
見ての通りメリットはたくさんありました。
特に大きいと思ったのは『時間が増えた』ですね。実際にタバコを吸っている時間だけでなく、喫煙所を探す時間や、喫煙所まで行く時間が無くなったからですね。
はじめは手持無沙汰でしたが、その時間にスマホで本を読んだりできるようになったのでよかったです。
それから『拘束が平気になる』というのもかなり大きかったです。長時間の移動や映画の後など、まずはタバコを吸える場所を探すという行動は今思うとかなり不便だったと思います。
あとはかなりメンタルが安定して、気持ちにゆとりができました。
「タバコを吸わないと落ち着かない」のではなく「タバコを吸っているから、吸っていない時に落ち着かなくなる」というのを実感しました。
この3つはかなりのメリットだと思います。
ほかにも色々あるのですが、長くなるので割愛します。
次にデメリットですが、タバコは『百害あって一利なし』なんて言われますが、私はタバコを吸っている人の仲間意識というのは確実にあって、これは明確にタバコを吸う上でのメリットだと思うんですよね。
実際に私が会社の中で仲の良い人たちはほとんどタバコを吸っているので、喫煙所で行われた会話についていけなくなったというのは、実感しました。
私は海外旅行にたまに行くのですが、ツアーなんかで初対面の人たちでもタバコを分け合ったりして、そこで仲良くなっているのを見かけて「いいなぁ」と思ったことがあります。
まぁタバコを吸ってなくてなくても仲良くしたらいいのかも知れませんが。
デメリットもありましたが、圧倒的にメリットが上回っているのでやめてよかったと思っています。^^
以上が私が禁煙をして得た感想でした。
最後に『禁煙中にこれだけは絶対にやってはいけない』ということと、『これから禁煙を始める人に伝えたいこと』というのを書いて終わりたいと思います。
禁煙中に絶対やってはいけないこと
それは、『一本だけ吸ってみる』です。
当たり前じゃないかと思われるかもしれないですけど、実際に人から勧められた時に、「一本くらいならいいかな」とか「今タバコを吸ったらどうなるんだろう?」という変な好奇心がわいてきたりするんですね。
私は今の禁煙が成功する前に一度半年ほど禁煙をしてたのですが、その時に「半年やめられたし大丈夫だろう」と『一本だけ』吸ったが最後、二日ほど経って猛烈に吸いたくなり、気づいたらコンビニでタバコを吸っていました。
それから3年間ほど、「またタバコやめたいなー」と思いながら吸う羽目になりました。
だからこの『一本だけ』は絶対にやめてほしいと強く思います。
これから禁煙を始めるあなたへ
この記事で、私は禁煙を成功させたと偉そうに書いていますが、私はタバコを吸っていった10年間の内6年もの間、禁煙と戦っていました。何度も禁煙しようと決心し、1時間後には挫折するというのを何度も繰り返してきました。
そのたびに「自分はなんて意志が弱いんだ」「自分はダメなやつだ」と自分を卑下していました。
そんな風に、どうにかこうにかしてやっとの思いで禁煙に成功したのですが、周りの人からは「スッパっと辞めたね」「意志が強いんだね」言われたりします。
ほんとは全然そんなことないのに、周りの人からはそんな風に見えるんですね。
たぶん、今タバコを吸っててやめられない人は、私が吸っていた時に感じていたように『タバコをやめた人』が『自分ができないことやり遂げたすごい人』のように思ってコンプレックスを感じているのかもしれないなと思ったりしました。
だから「自分と同じように」とタバコを勧めてくる人がいるのかもしれないです。
これから禁煙を始める人は、最初はすごいことのように見えて、失敗もして、自分はダメだと思うかもしれないけど、何回も挑戦し続けていれば、『必ず誰でも禁煙に成功する』と思っています。
だからもし禁煙をしたいと思ったら、失敗してもいいので何度も挑戦してほしいと思います。
漠然と「禁煙した方がいいよなー、まぁ結婚とか、出産とか、その時が来たらでいいか」と思っていた私に禁煙を決意させてくれたのは、たまたま手に取った「読むだけで絶対やめられる 禁煙セラピー」という本でした。
これから禁煙を始めようという方は絶対に読んだ方がいいと思います。私はこの本を読んでタバコをやめることができたのでお勧めします。
そして、もし禁煙に成功したなら、喫煙者だった頃の気持ちを忘れないでいてほしいです。だってタバコを吸っている人にタバコを吸わない人の気持ちを考えるは難しいし、タバコを吸ったことののない人はタバコを吸う人の気持ちはわからない。
タバコを吸う人の気持ちも、吸わない人の気持ちが一番理解できるのは、禁煙をした人だと思いますから^^
吸う人も吸わない人もお互いが気分よく暮らしていける世の中になってほしいと思います。
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