今年の相場も本日が最終日となりました。
この記事では、12月の相場状況を確認して、雑感や今後の展望についてまとめています。
記事を書いている私は、サラリーマンをしながら日本の個別株や米国ETFを中心に現在1000万円ほど運用している兼業投資家です。
詳しくはプロフィールを見ていただければと思います。
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2021年12月 相場状況チェック
※記事の画像は12月30日8:00時点です。
日経平均はジリ上げ
日経平均は11月末に大きく下落してから、上下しながらジリジリと上昇してきています。
チャートを見てみると、9月に菅前総理が総裁選に出馬しないことを表明した時の上昇と 岸田政権誕生での急落から徐々に値動きが狭まり、三角持ち合いを形成しているように見えます。
12月は年末に向けて取引量が少なくなっていくので自然の流れにも感じます。
投資家の関心は岸田政権の動向です。
- 金融所得に対して増税しようとしている
- 企業の自社株買いに対しても新たに制限を設けようという旨の発言
- 企業は利益を株主還元する前に労働者の賃金を上昇させるべき
など、株主に対して厳しい発言が目立ちます。
こう言ったことから、世界の株価上昇しているにも関わらず、日本株は足踏みしている状況です。
S&Pは急落から回復
アメリカ全体の大型株を表す指数のS&P500は、先月末の急落から一度高値を目指すも叩かれながら再度上昇し、最高値を更新しました。
11月のオミクロン株登場で急落したところから、
- 感染力は強いけど重症化しにくい
- 治療薬の開発も進んでいるなど
ポジティブなニュースも散見されたことから値を戻した感じです。
日本株とはえらい違いですね。
やはりアメリカ最強です。
米10年債は利回り上昇
12月に入ってから10年債以外にも米国債利回りは短期も長期も軒並み上昇しました。
FRBが利上げを発表しているので実行されて上げきる頃まではこのトレンドは継続しそうです。
実際に利上げが開始されたら少しずつ株式から債券に資金を移したいですね。
今はまだ時期尚早な感じなので、注目しつつ見守りたいと思います。
GOLDが若干回復
GOLDの価格は12月に入ってから若干の上昇傾向です。
コロナ対策の為、世界的にお金をジャブジャブ刷って市場に供給したために各国インフレの懸念が強まっています。
米国でも既に問題が露呈してきてFRBが金利の上昇を前倒ししようとしています。
その為インフレに強い資産のGOLDは世界各国で買われていて、底堅い値動きになっていすようです。
しかし、利上げされればドルが買われます。
ドルが買われるとGOLDは売られる傾向にあるので、ここから価格は下落する可能性も十分に考えられます。
インフレによって上昇するのか、利上げによって下落するのか非常に難しい局面です。
全く持っていないなら分散の一角として持っておいたほうが良いと思いますが、無理に買い増す状況でも無いように思います。
ドル円は安定上昇
ドル円は11月末にオミクロン株の登場によるリスクオフの円買いから、12月に入って順調に回復しています。
FRBの利上げを織り込んだと見て自然の流れですね。
今後さらにドル高方向に向かうのか注目です。
ビットコイン下げ止まりか
ビットコインは12月に入ってすぐに大きく下落した後、長い下ひげをつけてから横這いの動きです。
下げ止まったかなぁと思って仮想通貨を買い増したのですが、直近で長い陰線が見えます。
まだまだ下を目指してもおかしくなさそうですね。
まとめ
12月は11月の不安定な相場から少し回復し、安定感が戻りました。
どれも結構落ち着いた値動きでしたね。
これで、今年の相場まとめは終了です。
今年は米国株中心に各国、各アセット軒並み上昇する大相場でした。
来年はFRBの利上げが本格化して、今年のような楽な相場にはならないというのが大方の見方のようです。
しかし、相場は蓋を開けてみないとどうなるかわかりません。
予想はしても良いけど、どうなっても資産を守れるようにしっかり準備しておきたいですね。
今年も一年お疲れ様でした。
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