2023年7月 相場チェック
7月の相場が終了しました。
各種相場の状況をチェックしていきたいと思います。
7月トピック
7月は一つ注目のニュースがありました。
日銀がYYC上限を0.5%として久しいですが、7月末の声明で上限ではなく「めど」という表現に変更しました。
これにより、なにがなんでも上限を0.5%に抑えるということではなく、超えても周辺にあればよしとするスタンスに切り替わりました。
そして新たに指値オペのラインを1.0%と設定しました。
しかし、この声明の数日後に0.6%に差し掛かろうとしたとこで臨時の国債購入を3000億円分行いました。
これにより、日銀のYYCに対する姿勢が見えてきたということです。
そして、以前から注目されていた米国の政策金利の打ち止めの動向と共に先行きの見通しが立ってきてマーケットが反応してると言ったのが現状です。
日経は再度上昇?
日経平均は4月5月の急騰から一休みといったところでしたが、月末にまた上昇の兆しを見せています。
YYCの上限緩和により実質の利上げですが、マーケットは上昇。
先行きの見通しが立ったことで株が買われたようです。
米国株も強い
米国の大型株指数S&P500もジリジリと上昇を続けています。
米国も直近でさらに0.25%の金利上昇がされましたが、マーケットは織り込み済みで大きな反応はありませんでした。
10年債利回りは変動したものの
短期金利をめぐって米10年債利回りも上下に動きましたが、行って来いの状況で大きな変化はありませんでした。
ドル円はまさかの円安
ドル円はYCCの指値オペ後急激に円安に向かいました。
実質利上げのようなものなので円高に向かうのが一般的な考えですが、日銀の姿勢が見えたので高金利であるドルが買いやすくなったということでしょうか?
GOLDは為替に反応しただけ?
米金利上昇の打ち止めで注目されている金ですが、ここ半年はレンジ内で行ったり来たりしています。
7月も一日単位で大きな値動きがありますが、方向性は見えません。
ニュースや為替の動きに一時的に引っ張られただけという感じです。
ビットコインはジリジリ下げてる
ビットコインは6月の急激な上昇から横ばいが続いていましたが、7月は徐々に上値を切り下げて元気のない状況です。
株価のとの相関も見えない独立した値動きになっています。
まとめ
7月は日米の金利に対する姿勢が大きく影響した月でした。
特にYCCの声明で実質日本の金利上昇にもかかわらず、円安に向かったのは意外で教科書通りにはいかないんだなぁと勉強にありました。
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