【海外転出届】世界一周する直前に役場に届け出る手続き【税金など】

世界一周に向けての準備
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世界一周に出る時、役場とかになにか届け出は必要かなぁ?

世界一周に出ると、6か月、1年、あるいはそれ以上の長い期間、日本を離れることになります。

そうなってくると、税金や社会保険、年金など公的なお金の支払いをどうすればいいのか気になってきます。

「何を支払わなければいけないのか?」

「支払いはどうやってやるのか?」

「払わなくていいものもあるのか?」

こんな疑問が出てくると思います。

この記事では、日本を長期間離れて海外を旅する時に必要な役場などへの届け出についてまとめています。

世界一周中に「税金が未納」なんて通知が届いて余計な心配をしなくて済むようにしましょう。

世界一周する時に役場に届け出る手続き

どんな届出が必要か?

海外転出届

世界一周などで、日本を離れて生活する場合には住民票の海外転出届を提出すると以下の3つの支払いが変わります。

  1. 住民税
  2. 国民健康保険
  3. 国民年金
住民税

住民税は1月1日に日本に居た時点で、その年の6月から1年分の納税をしなければいけません。

しかし、1年以上海外に住んでいて帰国した場合、その年の住民税を支払わなくて済みます。

例えば約1年間の世界一周に出るとして、2020年の12月1日に出発して、2021年の12月1日に帰国した場合、2021年の6月頃に支払う住民税は納税しなくても済みます。

しかし、2021年の1月1日に出発して、2021年の12月31日に帰国した場合は、2日間しかそこの住民として生活していませんが、1年分の住民税を納めなければいけません。

※実際には年末年始は役場が休みになるので、このようなことはできませんが、1年程度の世界一周を考えているのであれば、1年以上海外にいた方がお得になるということです。

知らないと損してしまいますね^^;

参考までに年収100万円から500万円までの方が納める住民税を表にしました。

条件は

  • 東京都千代田区在住
  • 給料所得のみ
  • 手取りで計算
  • 控除は一切なし です。
年収住民税
100万円0円(非課税)
200万円91,500円
300万円161,500円
400万円235,500円
500万円315,500円

前の年に会社員で年収400万円だったの場合では、24万円ほどの住民税がかかってしまいます。

かなり大きな金額になりますよね^^;

こちらのサイトで計算ができるので、自分の条件に合わせて詳細に計算してみてはおかがでしょうか?

住民税の自動計算サイト

国民健康保険

国民健康保険への加入は国民の義務です。

しかし、住民票の海外転出届を提出してすると、日本に住んでいないということになるので、国民健康保険は「脱退」ということになり、保険証を返却しなければなりません。

そうなると帰国した後になにか不都合があるんじゃないかと不安になりますが、再加入しても何か条件が悪くなるということはないので安心してください。

保険証を返却した後になにかあったらヤバくない?

国民健康保険証を返却しても、出国まで使える保険証を発行してくれので安心してください。

治療費の3割負担などの公的保険は旅立つ当日までちゃんと適用されます。

旅行中の保険はクレジットカード会社や民間の保険会社の海外旅行保険を利用しましょう。

詳しくはこちらの記事にまとめてあります。

国民年金

国民年金も加入は義務ですが、海外転出届を提出すると支払うかどうかを選択できるようになります。

老後に国民年金をもらうためには、年金を納めている期間が最低10年必要です。

しかし支払わないことを選択しても、帰国して転入手続きをするまでは「カラ期間」として、国民年金を支払っていた期間としてカウントされます。

つまり、1年間世界一周をすると「カラ期間が1年」+「支払った期間が9年」で9年しか支払っていませんが、年金は支給されるようになります。

年金は支給されるようになりますが、支払った金額はその分少なくなるので、もらえる金額も少なくなります

この「カラ期間」で支払わなかった年金は2年まで遡って後からでも支払うことができるので、帰国してからまとめて払うことも出来ます。

マイナンバーカードの返却

保険証の返却と共にマイナンバーカード、マイナンバー通知カードの返却が必要です。

納税について

世界一周中に納める税金は?

納税は会社勤めをしている場合、毎月の給料から天引きされますが、退職した場合は自分で支払わなければなりません。

しかし、世界一周中は自分は日本に居ないので納税の手続きかできません。

納税方法はいくつかあります。

  1. 口座引き落し
  2. 納税管理人を定める

1つ目は事前に役場で口座振替手続きをして、自動的に引き落とされるようにしておく方法です。

各役場の案内に従っていけば手続きできます。

2つ目はだれか信頼できる人を『納税管理人』に定めて、その人に代わりに納税の手続きをしてもらいます。

世界一周中に個人が納める可能性のある税金の代表的なものは

  • 住民税
  • 固定資産税
  • 自動車税 などです。

サラリーマンをしていて給与所得のみの場合はこれらの税金を口座引き落としにする手続きをすることで、自動的に引き落としてもらえるので、便利かもしれません。

その他、個人で事業をしていたり不動産を持っていたりすると、別に消費税なども入ってきます。

そういった場合は、納税管理人を定めた方が管理しやすいかもしれません。

確定申告はどうする?

所得税は確定申告をして納税することになります。

世界一周中は、確定申告もできなくなってしまう可能性がありますよね。

そういった場合

  • 代理人を立てる
  • 事前に準申告する

といった方法があります。

税理士などにお願いする手もありますが、確定申告は過去5年まで遡って手続きできるので、5年以上海外に行きっぱなしということでなければ、帰国後に行った方が良いかと思われます。

まとめ

世界一周の前に役場に届け出る手続きについて

  • 海外転出届を提出
  • 国民健康保険証の返却
  • 国民年金を払うか選択
  • マイナンバーカードの返却
  • 納税は、口座振替か納税管理人を定める
  • 確定申告は帰国後に行う

今回の記事は以上です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


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