世界一周の旅に出たいけど、変な病気にかかるのは怖いなぁ
予防接種は必要?
世界一周の旅に出る時に大きな不安の要因になるのが病気ですよね。
海外では日本に住んでいるとかからないような病気にも感染する可能性があります。
そんなリスクを軽減してくれるのが予防接種です。
この記事では、世界一周の旅に必要な予防接種の種類や値段、いつ打つべきかなどを解説しています。
旅立ち前の大切な準備として、予防接種について理解できる内容になっています。
※あくまで予備知識としてとらえ、医師などの専門家に相談して正しく摂取してください。
世界一周に旅立つ前に打つべき予防接種
そもそも予防接種は必要?
海外に行くときに、短期滞在では必ずしも予防接種は必要ではありません。
しかし、世界一周のように長期にわたって海外に滞在し、かつどの地域に行くか明確に定まっていない場合は予防接種が必須になります。
旅の最中は常に衛生面の整った場所にいられるわけではありません。
体調が悪くなった時にすぐに、病院の診断を受けられないかもしれません。
また、アフリカや南米などでは特定の予防接種を受けていないとそもそも入国できない地域もあります。
行く国にもよりますが、自分の身を守るために打った方がいいのは間違いないでしょう。
なにを打てばいいの?予防接種の種類
では、どんな種類の予防接種を打てばいいのでしょうか?
世界一周の経験者の多くが打っている予防接種の種類と効果を見ていきたいと思います。
最低限打つべき予防接種の種類
- 黄熱病
- 破傷風
- A型肝炎
- 狂犬病
①黄熱病
黄熱病は蚊から感染します。
発熱や嘔吐などの症状があり、発病した時の致死率は10%程度
黄熱病の予防接種を受けると『イエローカード』と呼ばれる証明書をもらえます。
南米やアフリカなどではイエローカードが入国できない国があります。
詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
②破傷風
破傷風は傷口から体内に入って感染します。
重症だと発症してから数時間で死んでしまう恐ろしい病気です。
世界一周では危険な場所を歩かなければならないことも多くあると思います。
山道や岩場などを歩いて、すり傷、切り傷を作ってしまいそこから感染。
ということも考えられます。
③A型肝炎
A型肝炎は衛生面が整っていない発展途上国で蔓延しています。
ウイルスに汚染された水や食料などを食べることによって、口から感染することがああいです。
下痢や吐き気、嘔吐などの症状が出ます。
いわゆる食中毒です。
④狂犬病
狂犬病は犬や、ねこ、コウモリなどに噛まれれたりすることで感染します。
発症するとほぼ100%死亡します。
世界のほぼ全域で感染のリスクがあり、非常に恐ろしい病気です。
詳しくはこれまた厚生労働省の狂犬病のページをご覧ください。
旅行中に犬などに噛まれたら、予防接種していてもしていなくても病院に行かなければなりません。
その他の予防接種
上記の他に地域や目的別で打つべき予防接種をまとめておきます。
- B型肝炎(性行為)
- ポリオ(子供)
- 日本脳炎(アジア)
- 腸チフス(アジア)
- ずい膜炎(アフリカ)
①B型肝炎
B型肝炎は感染した人の唾液など体内分泌液に含まれ、性行為で感染します。
世界一周の旅で予防接種する人は少ないですが、旅の目的の一つとしているのであれば、打った方が良いかもしれません。
②ポリオ
ポリオは口から入って腸の中でウイルスが繁殖することによって感染します。
便によって人から人へ感染します。
主に手や足にマヒの表情が現われます。
かつては「小児マヒ」と呼ばれ、成人に比べ幼児は発症しやすいとされています。
流行している国や地域があるので、渡航前に調べて置く必要があります。
③日本脳炎
蚊によって感染するウイルスで、主に東南アジアで流行しています。
発症すると障害が残る可能性があります。
すでに幼少期に予防接種を受けている可能性があります。
母子手帳を確認して、東南アジアに長期滞在する場合は接種を検討した方がいいかもしれません。
④腸チフス
便や尿に汚染された水などから口に入って感染します。
衛生的でない地域で良く見られます。
症状として、高熱、頭痛などがありますが、下痢になることは少ないといった特徴があります。
インドなどに長期滞在する時は気を付けましょう。
⑤ずい膜炎(アフリカ)
アフリカ中央部(セネガル~エチオピア周辺)は『ずい膜炎ベルト』と呼ばれています。
感染経路は飛沫感染で、集団で生活している場合、感染のリスクが高まります。
後遺症を残す可能性もあるので、アフリカへ行く場合は注意が必要です。
予防接種の費用や回数
医療機関などによって異なるので、あくまで目安としてください。
種類 | 回数 | 有効期間 | 費用(円) |
黄熱病 | 1 | 10年 | 10,000 |
破傷風 | 3 | 10年 | 2,000 |
A型肝炎 | 3 | 5~10年 | 8,000 |
狂犬病 | 3 | 2年 | 12,000 |
B型肝炎 | 3 | 10年以上 | 6,000 |
ポリオ | 2 | 10年以上 | 8,000 |
日本脳炎 | 3 | 4年 | 8,000 |
腸チフス | 1 | 2~3年 | 10,000 |
ずい膜炎 | 1 | 5年 | 25,000 |
今回この記事で取り上げた内容では、高めの金額に見積もってこのようになりました。
ちなみに、世界一周の経験者が予防接種に掛けた金額の相場は5~6万円です。
自分の身を守る大切な部分なので、ケチらない方がよいところだと思います。
予防接種を受ける期間については、この中で一番長い期間がかかるものは日本脳炎で、はじめに打ってから3回目に打てるのが1年後です。
少なくとも半年以上の期間を見ておいた方がいいでしょう。
まとめ
- 少なくとも、黄熱病、A型肝炎、破傷風、狂犬病は打っておこう
- 費用は5~6万円
- 必要な期間は半年から一年
予防接種については目的地や滞在期間によって大きく変わります。
この記事の内容はあくまで予備知識として、必ず専門家の指導のも正しくいこなってください。
あなたの旅が素晴らしいものになることを心から祈っています。
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