米国高配当ETF【VYM】ってどんなもの?
セクター割合も知りたいなー
米国ETFっていろいろな種類の商品があってややこしいですよね。
そこでこの記事では、高い分配金が期待できて、分散もしっかり効いている
【VYM】
という米国株ETFについての基本的な情報や、構成してるセクター(業種)について解説していきたいと思います。
VYMがどんな性質をもったETFなのか、メリットやデメリットがわかるようになっています。
投資を検討する際の参考にしていただければと思います。
とても優良な米国ETFで、これ1本で十分なパフォーマンスを発揮してくれます。
高配当の恩恵は受けたいけど、めんどくさいことはしたくないという商品になっています。
【VYM】米国高配当ETFに投資するなら一本で十分
※情報は2020年3月時点のものです。
VYMの基本情報
【VYM】とは『 バンガード・米国高配当株式ETF』の略称
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス という指数に連動することを目指したETFです。
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスという指数は、 FTSE社が算出・公表している、米国株式市場の高配当銘柄で構成されてい指数です。
米国株式市場の上場銘柄のうち配当利回りの高い約400社で構成されています。
運用会社 | バンガード社 |
設立 | 2006年 |
資産総額 | 2.7兆円 |
信託報酬 | 0.06% |
分配利回り | 2020年3月時点で4.8%前後※コロナショック以前は3%前後 |
配当スケジュール | 3月・6月・9月・12月(年4回) |
リバランス | 年1回 |
投資スタイル | 時価総額加重平均 |
信託期間 | 無期限 |
運用会社は、世界の株式運用額TOP3の一角を担うバンガード社です。
設立は2006年と長い歴史をもったETFで、注目すべき点としてはリーマンショックを経験しているところです。
一時、減配などもありましたが、持ち直して安定したパフォーマンスを実現していました。
資産総額は2.7兆円で、コロナショックで激減してこの額ですから、めちゃめちゃ多いです。
信託報酬も0.06%と激安です。
この時点で、とても優良なETFであるにおいがプンプンします。
以前記事にした、投資信託を選ぶ時に最低限押さえておくべきポイントは完全にクリアしています。
その記事はこちら
≪初心者が投資信託を購入する時に最低限見るべき4つのポイント+1≫
リバランスは年に1回で、大型株のみを行っています。
あまりコロコロ銘柄を入れ替えてこねくり回すような運用ではありません。
投資信託では一般的な時価総額加重平均という方式取っています。
信託期間は無期限なので、長期投資に向いています。
VYMの代表的な構成銘柄とセクター(業種)割合
代表的な構成銘柄
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- インテル
- エクソンモービル
- コカ・コーラ
銘柄は大型株で構成されているので、このように誰もが知っているような企業が連なっています。
しかし、400銘柄というたくさんの数の企業に投資をしているので、1企業に投資している割合は少なくなります。
一番多い割合で投資されているJPモルガン・チェース・アンド・カンパー二―でも3.82%にとどまっていて、10位のファイザーで、1.96%とこの時点で2%を下回ります。
これは、しっかりと分散投資ができているという証拠ですね。
セクター(業種)割合
セクター(業種)割合はこのようになっています。
金融がもっとも多く19%で、続いて消費財、ヘルスケアと続いています。
この3つの業種で約45%ほど占めています。
高配当銘柄で構成されているということですが、攻めと守りのを兼ね備えたバランスのいいセクターだと感じています。
注目すべき点としては、不動産が入っていないことです。
不動産は高い配当金を出す企業が多いですがVYMには含まれていません。
VYMと同様に米国高配当ETFの投資先として検討されるSPYDは、今のところ不動産のセクターが大きい割合をしめているので、同時に運用を検討してみるのも面白いかもしれません。
SPYDについて解説した記事はこちら
≪米国高配当ETF【SPYD】の中身から見る長所と弱点について≫
VYMの成績、分配金推移など
VYMの運用成績についてです。
過去10年のチャートを見てみると、過去10年では直近の成績はコロナショックで、下落があるものの、長期ではきれいな右肩上がりになっています。
分配金と増配率の推移はこのようになっています。
リーマンショックの直後はさすがに減配されてしまっているものの、その後は毎年10%程度の増配率をキープしています。
配当金は安定した伸び率を見せています。
配当を含めた成績(トータルリターン)で見てみると、S&P500に引けを取らない成績を残せています。
VYMのメリット・デメリット
これまでのことを踏まえてVYMの良い点と悪い点をまとめていきたいと思います。
VYMは高配当株で分配金をもらうことを目的にしながら、先ほどのグラフで見たとおり、株価上昇による売買の差で利益をねらうこともできます。
そして、400銘柄と幅広く分散ができており、セクター割合のバランスもとても良いものになっていました。
良く比較対象に上がるSPYDやHDVは約80銘柄ですから、かなり銘柄数は多いと言えるでしょう。
これだけきっちり分散を利かせているETFですが、経費率は0.06%と最低水準になっています。
とってもバランスが良くて、優秀なVYMですが、強いてデメリットをあげるとすれば、いろいろな面で中途半端だといえます。
高い分配率を狙うのであれば、SPYDに投資した方がいいし、インデックス投資で最高のトータルリターンを狙うなら、VTIやVOOといったETFの方がすぐれています。
まとめ
さいごのデメリットの項目では、無理やり欠点を探してみましたが、このVYMという商品はとても優秀なETFだとおもいます。
株価の成長も期待したいけど、分配金もほしい。
それでいてしっかり分散されてるけど、高い経費率は払いたくない。
そんな、たくさんの要望にこたえてくれるETFです。
投資の検討をしてみてはいかがでしょうか?
米国株ETFを購入するなら圧倒的におすすめな2つのネット証券があります。
の2つです。
銀行窓口で購入すると、余計な手数料が取られてしまったり、他の商品を勧められて結局損を沿てしまう可能性が高いです。
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