今回は、自己啓発の源流と言われていて、欧米で絶大な支持を得ている「アドラー心理学」の内容を凝縮した本
【嫌われる勇気】の内容をまとめていきたいと思います。
発売以来、凄まじい勢いで売り上げを伸ばし続けているこの本は、「幸せとは何なのか?」というものすごく大きなテーマに対して、とてもシンプルな回答を提示しています。
私はもともとすごく人見知りをする方で、初対面の人とはほとんど話ができなかったし、仲良くなるのにのもすごく時間がかかる人間でした。
しかし、5年ほど前にこの本を読んでから、人間関係に対する考え方が大きく変わり、スムーズに初対面の人と接することができるようになりました。
さらに既に何年も一緒に働いていた人とも、すごくいい感じで関係を築き直すことができたすごくおすすめのいい本です。
人と接するのが苦手な人にぜひ読んで頂きたいです。
それでは内容を見てきましょう。
『嫌われる勇気』内容まとめ
フロイトの原因論とアドラーの原因論
「自分が現在そこにいることや、そこでやっている事には何らかの原因があるからだ」
という『過去』になにか『原因』があり、それがトラウマとなって、現在の『行動』につながっているというのがフロイトの原因論
それに対して、アドラーは「トラウマなど存在しない」
ある『目的』を達成するために不安や恐怖を自らがつくり出している
われわれはみんな何かの『目的』にそって生きている
というのがアドラーの目的論
例えば喫茶店で本を読んでいた時、買ったばかりでお気に入りの服にウエイターがコーヒーをこぼしてしまった。
思わず怒ってウエイターを怒鳴りつけてしまった。
これにはウエイターが『原因』で怒鳴ったように見えるが、目的論的に考えると、怒鳴ることでウエイターを屈服させ、お詫びなどのしかるべき処置を強要したと考える。
なざなら、とっさに怒鳴らなくても、ウエイターはお詫びや適切な処置をしたはず。
怒鳴ることの『目的』は、そういったしかるべき処置を要求することや、説明することを省略しようとすることだった。
さらに、怒りという感情は出し入れできる道具である。
電話がかかってくれば瞬時にひっこめることができるし、電話を切ればまた再開することも可能。
全ての悩みは対人関係にある『勇気づけ』と『劣等コンプレックス』
自分がコンプレックスだと思っていることは、実は自分を守るために自ら作り出している。
今の自分を受け入れて、たとえ結果がどうなっても前に踏み出す勇気を持つ。
こういったアプローチをアドラー心理学では『勇気づけ』という。
その勇気を持ち合わせていない人は『劣等コンプレックス』に踏み込んでしまう。
例えば、「学歴がないから成功できない」という人は、「学歴さえ高ければ大きく成功できる」という理屈を残しておきたいから、「学歴がない」という。
なぜ、このようになるかというと、他者から「成功してない自分」を見られた時に悪く見られないように自分を守るという目的のため。
これといい訳としての『劣等コンプレックス』という。
こうした人間の悩みは、全て他者との関係の中で起こる。
承認欲求は捨てる
「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない。
人からほめられると、「自分には価値がある」と実感することができる。
だから他者から認めてもらうために他者の期待を満たそうとする。
他者からの承認を求め、評価ばかり気にしていると、結局、他人のための人生を生きることになってしまう。
他者と課題を分離する
対人関係のトラブルを防ぐには「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分と他者の課題を分離する必要がある。
あらゆる人間関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、もしくは自分の課題に土足で踏み込まれることでおこる。
例えば、ある親が子供のためを思って「勉強しなさい」とする。
しかし、子供は反発して勉強しない。
「勉強すること」は子供の課題で、親の課題ではない。
一見「勉強させること」は親の課題に見えるが、それは間違い。
「勉強しない」とどうなるのか、「その選択によって、最終的な結末を考える」と答えが見えてくる。
嫌われる勇気をもつ
他者の評価を気にかけず、他者から嫌われる恐怖を恐れず、承認されないかもしれないコストを支払わない限り、自由になれない。
「嫌われたくない」と願うのは自分の課題だが、「嫌うかどうか」は他者の課題。
他者の課題は自分ではどうすることも出来ないので、切り捨てる。
対人関係のゴールは共同体感覚
他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを共同体感覚という。
アドラー心理学では、すべての悩みは人間関係の悩みだと言っているので、それは逆にすべての幸せも人間関係が元になっているということ。
共同体感覚は幸福な対人関係のあり方を考える、重要な指標になる。
自分は共同体の一部として、「どう思われているか」でなく「共同体に何ができるのか」考える。
そうすることで、自分の居場所を獲得することができる。
自分の居場所は、そこにあるものではなく、自ら獲得するもの。
存在しているだけで価値がある
人は「ここに存在している」だけで役に立っているし、価値がある。
もし、大切な人が意識不明の重体になったとしたら、その人が「何をしたか」などは関係なく、命がつながっているだけでありがたい思う。
『行為』ではなく『存在』に大きな喜びを感じる。
そのことに気づき、共同体の存在に感謝する。
まとめ
いかがでしたか?
大切だと感じた要点をまとめてみましたが、かなり抽象的でわかり辛くなってしまったかもしれません。
しかし、私はこの本に出会ってから本当に自分自身が変われたことを実感しているし、人間関係が改善したと感じています。
この本は「哲人」と「青年」が議論を交わしながら話が進んでいく『対話形式』で書かれているので、とても読みやすく、普段本を読まない人にもぜひ手に取って読んでみていただきたい本です。
私が読んだ数百冊の中ではベスト3に入るので、ぜひおすすめしたいです。
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